寺スが綴るコラム

サトヤマ寺スとSDGs

「サトヤマ寺スとSDGs」#1ジェンダー平等を実現しよう

みなさんSDGsのことはご存知ですか?

耳にする機会が増えていますが、「実はよく知らない」なんて方も多いのではないでしょうか。「SDGs=Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」とは、2015年に国連にて採択された「誰一人取り残さない-No one will be left behind」を理念とした、貧困・飢餓・不平等など17の諸課題を解決するための、世界をよりよくするための目標のことです。私たちサトヤマ寺スも様々な取り組みを通じてSDGsを意識した活動を行っています。

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【サトヤマ寺スのSDGsへの取り組み】


SDGsという言葉はもちろん新しいものではありますが「誰一人取り残さない」という理念、それってもともとお寺が、ひいては仏教がやってきたことだよね!?という想いから取り組みがスタートしています。

私たちの現在を覆うコロナ禍は大きな変革をもたらしています。
都会から郊外へ、リアルからオンラインへ、ひとの意識は移り変わっていきますが、人と人との「つながり」は失われることはありません。これからの時代「里山」✕「お寺」✕「SDGs」の視点がさらに重要になっていくと私たちは考えています。



本日は【SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」】についてお話したいと思います。


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世界経済フォーラム(WEF)が2019年に発表した「ジェンダー・ギャップ指数2020」によれば、日本の順位は世界153カ国の中で121位。(※ジェンダー・ギャップとは、男女の違いから生じるさまざまな格差のことを指します。)
主要7か国(G7)の中では最下位、日本の次に低いイタリアでも76位と大きく差を開けられているのが現状です。
ちなみに同じアジア内では、中国106位、韓国108位と欧米各国よりは低いものの、日本よりは高順位です。日本は、男女格差の指標において他国からかなり遅れを取っていることがわかります。

女性の社会進出には、少子高齢化による労働力不足の解消や経済成長への貢献など多くのメリットがあります。女性の積極採用や家庭との両立ができる環境整備がこれからの時代はより一層求められていきます。



私たちサトヤマ寺スの中核をなすお寺「宝珠院」は女性が僧侶を務める尼寺です。

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併設する医療施設や介護施設、またわれわれサトヤマ寺ス運営部でも多くの女性スタッフが活躍しています。

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まだまだ女性が表舞台で活躍することが少ない地方経済、はたまた仏教界でありますが沼津のこの地から女性やセクシュアルマイノリティ※の方の活躍を推進/応援しております。

■シングルマザーを対象とした婚活イベントの開催
■女性の就労支援/キャリアアップサポート
■グローバルに活躍する女性を応援する『グローバル女子会(HP)』との協賛

※SDGsにおいてはLGBTQの人たち=性的少数者(セクシャルマイノリティ)についてのことは明示されていません。しかし差別や偏見に苦しみ、就業面や経済面でも多くの人達が悩んでいます。

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SDGsが掲げる諸問題は世界全体に共通する地球規模の課題です。ですが取り組むのは私たちひとりひとり。法的なルールではないため自主的な取り組みが必須のルールです。
皆さまにもっとSDGsを知っていただくため、引き続きサトヤマ寺スとSDGsの関わりをこちらのコラムでご紹介していきます!


サトヤマ寺ス運営部 稲川哲朗