健康ア・ラ・カルト
「運動と免疫」~さとやま整形外科内科院長が贈るコラム~
健康ア・ラ・カルト#14
さとやま整形外科内科院長が贈る本コラムでは健康に関する雑話や豆知識などをいろいろご紹介していきます。
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「運動と免疫」
運動は免疫機能にポジティブとネガティブの両方に働きます。
例えば、1週間に2日以上運動をしている人は運動を全くしていない人に比べ、かぜで仕事や学校を休む日数が半分以下でした(ポジティブ効果)。
一方、マラソンを走った翌日には、上気道炎が2~6倍増加しました。これはアドレナリンやコルチゾールなどのストレスホルモンの過剰がリンパ球の働きを抑えたネガティブな効果です。
運動に最も鋭敏に反応する免疫細胞はNK(ナチュラルキラー)細胞です。この細胞は急性の運動後に~6倍増加しますが、1時間以上に及ぶ激しい運動ではむしろ減少に転じます。NK細胞は特異免疫が立ち上がる前に素早くウイルスに感染した病的細胞を見つけ出して殺傷する自然免疫の特殊部隊です。上に挙げた運動強度と感染頻度との関係は、このNK細胞の動態から少なくとも一部は説明できそうです。
インスリン抵抗性に関し、日本でいち早く人工膵臓を駆使して臨床研究を展開。 医学博士号取得、元日本糖尿病学会専門医、指導医、功労評議員。
沼津市東原(愛鷹)の「さとやま整形外科内科」 内科・リハビリテーション科・整形外科
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