山茶花(サザンカ)　四季百花宝珠＃９～花と仏画の寺～

サトヤマ寺スのあるお寺宝珠院は四季折々の花と仏画に囲まれたお寺として親しまれています。

宝珠院で見られる季節毎の花々をこの「四季百花宝珠」コラムでご紹介します。
皆様どうぞお気軽に境内散策にお越しください。


【11月のお花】

山茶花(サザンカ)

冬が近づくにつれ、咲く花の種類が少なくなり景色に色が減ってきます。
そんな中鮮やかな美しい花を咲かせて人々の心を捉えるのが山茶花です。
山茶花は日本原産の常緑低木で、古くから庭木や生け垣として人気があります。
椿（ツバキ）によく似ていますが、椿が花全体が落下して散るのに対し、山茶花は花弁が1枚ずつ散るため簡単に見分けることができます。



山茶花の花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」
寒さが強まる初冬にかけて花を咲かせることが由来なのですが、イメージに反して山茶花は特別寒さに強いわけではなく、寒気にさらされると落花してしまうようです。



宝珠院では境内の入口付近や、塀の内側から顔をのぞかせた鮮やかなピンク色の山茶花を鑑賞できます。
寒空の中ひたむきに咲き誇る山茶花をぜひ御覧ください。

サトヤマ寺ス 柳田礼央