四季百花宝珠
彼岸花 四季百花宝珠#7~花と仏画の寺~
サトヤマ寺スのあるお寺宝珠院は四季折々の花と仏画に囲まれたお寺として親しまれています。
宝珠院で見られる季節毎の花々をこの「四季百花宝珠」コラムでご紹介します。
皆様どうぞお気軽に境内散策にお越しください。
【9月のお花】
彼岸花
彼岸花はその名の通り、彼岸(9/21・秋分の日)の時期を過ぎて開花するヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草です。中国から持ち込まれ、人為的に植えられたと考えられています。
彼岸花は良い印象と悪い印象を与える両極端な別名をなんと1,000以上も持っています。良い意味は「曼珠沙華」、悪い意味は「毒花」「地獄花」など。
仏教の世界では、おめでたいことが起こる兆しに赤い彼岸花が降ってくるとも言われており縁起が良いですが、一方で花に強い毒を持つためあえて怖いイメージの別名が付けられたのかもしれません。
お寺に彼岸花が多いのも、この毒によって害獣を近づけないようにするためだったとも言われています。
花言葉「また合う日を楽しみに」。
秋の初風とともに、故人へ思いを馳せる季節を知らせるべく、宝珠院では毎年境内一面に咲き誇る赤・白、とても希少な黄色の美しい彼岸花が咲き乱れます。
サトヤマ寺ス 柳田礼央